人は人の間でしか生きられない

まいど、金児です。

11月に入りまして、一気に寒くなりましたね^^

最近はもっぱらROOP開設に伴う準備でてんてこ舞いです。

忙しい日々の中でも繋がりからたくさんの嬉しい出来事に囲まれて、日々充実しております。

ROOPの建設中の一枚。あすかさんという方にドキュメント形式で追いかけてもらってます。

本日は朝から少し時間がありますので、ちょっと時間をとってブログを書きたいと思います。よければお付き合いください。

今日のテーマは日々の行動の積み重ねが回り回って自分を助けてくれる。そんなお話し。

※久々に想いを書いたらクソ長文になってます。長いってわかって読んでね。笑

ルクフェスで大好きなみかやんとの写真。最近ではめちゃお気に入り!
人の繋がりを大切にすると決めた日

遡ること10年。

私は鶴見区の訪問看護ステーションに勤めながら、手つなぎ会という勉強会を運営していた。

そして驚くことにその運営は今も続いている。

この話をいろんなところでするんだけど、この毎月の運営が今の自分の会社経営の礎になっていると思う。

毎月第三水曜日、18時頃から福居さんのケアプランセンターで始まりをまつ。

当時は公式LINEは使ってなくて、個人のLINEグループに人を追加していって、「今月もやってまーす」と声をかける。

勉強会のテーマは大体は日々の臨床現場相談でその場の空気で決まっていく。それくらいふんわりとした空気感での運営をしていた。もちろんこれにも意味があって、「◯◯について」みたいな勉強会の場でなく、何もない中で今抱えている不安や悩みを共有できる場所を作りたかった。

無論、影響力のない私。なかなか人は集まらない。

でも待つ。

ワンチャン思いつきで来てくれる人がいるかもしれない。

だから待つ。

「二人やったら、ご飯でも食べに行こっか」

福居さんの優しい言葉が僕の胸に突き刺さる。この人には足を向けて寝れないなー。当時から今も思ってます。

そんな会を続けていたら、毎回きてくれる人が僕のことを面白がってくれて、「金児くんに合わせたい人いるねん。」そんな言葉をいただき、参加者は少しずつ増え、新しく参加した人がまた新しい人を呼んできてくれて、また次は違う人がきてくれて。こんな風に広がり、ついには福居さんの事務所のスペースでは手狭になった。

そこで、いつもきてくれている人を運営メンバーとし、数ヶ月に一度は運営メンバーが主軸となり、オープンの勉強会として運営することにした。

そのオープン勉強会の第一回がこの写真。

みんなめちゃ若い。石田さん元気かなー。

使い古した写真やけど、思い入れがめっちゃある写真。みんなのおかげで会を開催する側に初めてまわることができた。

この場に来てくれた人のことを大切に、人のご縁を大切にしよう。そう決めた日。

後にこの勉強会に参加してくれた人のご縁でクリニックの立ち上げに関わることになる。

ご縁がご縁を運んでくる

時は流れて2018年。クリニックのマネージャーを経て起業した私は大阪市鶴見区で介護保険事業を始めることになる。

城東区で考えていたが、事業所の場所が非常に大切で結果的に鶴見区で事業を始めることになった。

北摂を中心に仕事をしていた私は、約3年ぶりに大阪市へ戻ることとなった形。

前述した手つなぎ会に参加してくれている皆さんにこの話をすると、本当にたくさんの人が喜んでくれた。

オープン前には、お世話になっていた病院の元部長にラジオにも呼んでいただいた。そして、オープン直前にお世話になっていたケアマネジャーさんがたくさん内覧会にも来てくれた。

今より体重15kg減w このフレッシュさはもうない。

正直そんな大きなお金を持たない私は、見た目からはそんなに大きなコストがかかった施設を作ることはできなかったけど、

たくさんの支援を受けてオープンして初月から10件以上のご契約をいただくことになった。

この時ほど、人のつながりに感謝したことはない。

そして、この手つなぎ会を初めて自身のデイサービスで開催した時の参加者が、今の副社長の堀江である。

この勉強会の繋がりから、後の飲み会で意気投合して弊社に入社してくれるわけだけど、彼女との出会いがなければ今のfamilinkの事業展開はまず考えられない。

一つ一つのご縁を大切にすることを感じた事例だ。

懐かしい。3人しか来ない中でやったてつなぎ会。少人数開催には昔から慣れてるけどね。
堀江さんや植田くんと改めて写真撮る機会が少ないから希少。ツーショットはこれしかなかった。始めのケアプランで写真撮っとけば良かったなーw
失敗と反省と次なるきっかけはやはり◯◯

2022年、世間はコロナ禍真っ最中。

familinkは初めての医療系事業として訪問看護ステーションを開設する。

結論から言うとうまくいかず、開設1年でスタートアップの職員は”全て”職場を去っていった。

この一年は私は現場に出ずに次のステップに向かうと判断した、大きな一年。

現場に入らず、スタッフに任せると決めて始めたが、なかなか仕事が取れず結果が出ない不安もあり、結果的には口を出しつつ現場には入らない中途半端な形になってしまった。

「なぜ伝わらない?」

そんな思いを持っていたが、ただただ自分が未熟であったことに気付かされた。

とはいえ事業を存続させなければいけない。

そこで、またKISA2隊のご縁から新たな管理者として芳村さんに来てもらうことになる。

芳村さんチビサンダル履いてるやん。ええキャラしてた!
プライマリケア学会での一枚!行動力の塊。

KISA2隊への関わりも、平素からお世話になっているクリニックの川畑先生からのご縁。

2021年、つるみトキメキMAPという企画をした時に、繋がった先生だ。

渡りに船のような形で、芳村に今の現状を話し、なんとかかんとか手伝ってもらえることとなる。KISA2隊、芳村さんとの出会いも含めてやはり人に助けてもらうんだろう。

彼女とはできる限り、思いを共有し、伴走し、ともに作り上げた。

書類やスキームはほぼ全てやり直すことになったが、本当に粘り強くやってくれたと思う。

コロナ療養者さんの家や施設に一緒に現場にいったのも今思い返すと良い思い出である。

自分自身で決めたルールもすべて白紙に戻し、私自身も現場に入り、同じ目線でものを見ることにした。(せざる得なかったともい言うが・・・笑)

彼女の次のステップがあり、任期は1年と決まっており、それまでに次の管理者候補を探すことが最大のミッションではあったが、この辛い状況を経験として捉えられる渡邊がきて、一気に状況を打破した。

芳村さんの経験は渡邊にうまく引き継がれていき、りんくる、ひいてはfamilinkは次のステージへと進んでいく。芳村さんには心から感謝してます、本当にありがとう。なんか困ったことがあれば言ってきてね。

いろんなことを経て新チーム。渡邉奮闘中!
コロナ禍を経てたどり着いた私たちの一つの答えと想い

そして2024年。

弊社の介護保険事業の始まり、リハビリンクデイサービスの移転を決断した。

コロナ禍を経て、リハビリ特化デイサービスだけではなく、社会のインフラとして向こう30年続くデイサービスを作ろう。こんな思いでfamilinkとして一つの答えを出すことになる。初めて作った事業所なので正直思い入れは大きいが、会社としては先を見越すとこのタイミングだ。

ここまでの会社の過程を全て通して、地域に求められてたくさんの人と共に作り上げる事業所のイメージを持つ。

そしてコンセプトを決めにスタッフみんなの思い・声を聞きに回った。

そこで出てきたのが、今回のROOPの名前にもある、”多世代交流”という言葉。

トキメキMAPもになってくれた、しみずゆかさん作のイラスト。的確にイメージされてて大好き。

子供達が過ごす空間にお年寄りとの接点がない。昔はおじいちゃんと将棋をしたり、一緒に銭湯に入ったり、近い距離にいたが核家族化が加速的に進んだこと、コロナ禍を経てより一層この距離が離れた。

この物理的・心理的距離を縮めることと、たくさんの人を巻き込んで作ることを一番に構想を練る。

移転を決めて、コンセプトを決めて、最終的に場所が決まるまでに実に2年の時間を要した。

街の事業を自分ごとに!人の繋がりを見える化してくれるそんな方法

デイサービスの移転を考える中で、自社以外にもっと人を巻き込む方法がないか悩みまくる。

そこで過去に関わったクラウドファンディングを思いつく。

”地域の事業を人ごとではなく少し自分ごととして”一緒に関わることで、自分の社会に対するスタンスを示すことができる。ROOPではそんな場所を作れるのではないか。

思い返せば、株式会社インクルージョンの藤田社長と関わらせていただくようになって、幾度となく見てきたクラウドファンディング。

いろんな人の支援をしながらも、なかなか自分でやろうと思えなかった。

それは多分、自分や会社がどうなるか?を考えるだけで必死だったからなのかも。

今はほんの少し事業の規模が大きくなって、心から地域のため社会のために何かできないかを模索する方向に目が向いたからか、クラウドファンディングを考えた時、変な引っかかりはなく「やりたい!」と思えた。

がむしゃらに進んできた起業からの9年。(来季で10期目です)

自分に自信はないけど、会社のこれまでや働くスタッフには絶対の自信がある。

この事業やクラウドファンディングに乗せて我々の思いや活動を世の中に出してみたくなった。(現在絶賛進行中ですでに90名を超える支援と300万を超える支援額が集まっています。感謝。涙)

たくさんのご支援に感謝。もっと関係人口を増やしたい!
この文章を読んでくれているかも知れない。あなたと作る事業

先日、インスタグラムからメッセージをいただき新たな人と会うことができた。

「いろんな仕事を見たけど、どうしてもROOPが気になって直接話を聞かせてもらいたくてきました。」

こんな人と出会うために、このブログやSNSを私は何年もやっているのだなー。と嬉しくなった。

株式会社familinkの事業は私が根幹のイメージを作っていくが、ソフトの部分はスタッフが担う。

スタッフみんなの声を反映しないという選択肢はない。

りんくるもtulle me.もROOPも全て、弊社のスタッフの何気ない声からイメージを膨らましてきた。

事業所名も漏れなくスタッフの意見を採用しているし。

私だけではない、”あなた”と作っていく。

ここは強烈にこだわっているポイントである。

毎年恒例のBBQ!50人規模となってきました^^
最後に

過去のブログに書いたことがあるけど、表題は私の大好きなバンドジャパハリネットのpeople peopleという曲の歌詞の切り出し。

「人は人の間でしか生きてはいけない 遥か昔から変わらない We are part of this world」

株式会社familinkの理念の一つ。全ての人とのつながりを大切にすること。

これが大切であることは、私のこの十数年を通して十分に理解できた。改めて、スタンスを変えずに歩んでいきたいと思う。

長文乙でした!会社で待ってますね^^