株式会社familinkの金児です。
昨日、デイサービスにおけるダンススタジオ事業がついに開始になりました。
ここまでくるのに本当に時間を要しましたが、たくさんのお子さん・保護者の皆様の笑顔を見ることができてとても嬉しく思います。
今日は介護事業者が保険外事業を提供することの可能性について書きたいと思います。
よければご覧いただければと思います。

”そもそもなぜ保険外事業を行うことになったのか?”
弊社には、保険外事業として
- コンサルティング
- 老人ホームの紹介事業(子会社)
- 美容事業(地域密着サロン)
- スタジオ運営事業
があります。
どれも始まるまでにストーリーがあり、全てを語ると非常に長々と鬱陶しい話になってしまうので割愛しますがwどれも思い入れがあります。
過去にリハビリンクデイサービスが満員になり、弊社の堀江と共にケアプランセンターを立ち上げた時
「なんでノウハウのあるデイサービスをやらないのか?」
と他社の代表者に言われたことがあります。
これには明確な理由があり、
”堀江が来たから”ケアプランであったわけです。
なんだったら、デイサービスも
”植田がいたから”デイサービスなわけですしね。
何度もこのブログでも書いておりますが、これはどの事業も同じで全て”人”から決めていっています。
立ち上げ期に関わったスタッフが退職している部署もありますが、その時の思いは今も同じです。
「人を軸に据えて事業を作っていく」これは創業時から変わらぬ思いです。
事業は縦に積み上げるのではなく、横に並べていく。
そこには保険を使った介護事業であれ、保険外である美容事業であれ、関係ないと言えます。


”スタッフに無限の可能性を”
弊社の事業を拡大していくにつれ、どうしても退職する人が出てきました。
その度に、「自分にできることはもっとなかったか?」そんな振り返りをしてきました。
これは常勤であれ非常勤であれ同じ。familinkという屋号を掲げている限り、関わった人全てに対して家族のように向き合うことは使命であると感じています。
その中で私がたどり着いた一つの答えは、「スタッフの可能性を会社が消さないこと」です。
その一つとして、ジョブローテーションを可能にする組織作りがあります。
訪問の仕事があまり手応えがなかったとして、もしかたら通所に適性があるかもしれない。
接客にやりがいを感じなかったとして、事務作業には力を発揮するかもしれない。
直接サービスがうまくいかなかったとして、営業に活路があるかもしれない。
なぜなら私がそうだったから。
理学療法士としてはダメダメでも、営業活動では自分らしくいることができた。
自分がそうだったんだから、スタッフにも同じだけの無限の可能性があると本気で考えています。

今familinkには、
事務職をしながら美容事業に関わるスタッフ、
セラピストでありながら相談業務をするスタッフ、
管理職をしながら運転・送迎をするスタッフ、
そのほか講演活動や学術発表など本業を活かしつつ様々な活躍をするスタッフなど
マルチに活躍するスタッフが多数在籍しています。
加えてインスタグラムなどの広報、HPでのライティング、動画編集などの仕事も社内副業として実施してもらっています。
これらはみんなスタッフの思いから生まれてきた仕事であり役割。
まだまだ小さい会社だからこそ、共に作ってきたと自負しています。
この過程で、保険事業という枠組みだけで物事を考えることは無くなっていきました。

”保険事業という壁は本当にあるのか?”
私は理学療法士という資格を持っていて、今まで資格を取得してから保険外事業を始めるここ数年に至るまで
病院・訪問看護ステーション・クリニック・デイサービスと保険事業のみでお仕事をしてきました。
その経験から言うと、保険外事業の環境は大きく違います。
まず値段が決まっていないので、そこを自分たちで決めていかねばなりません。
この値決め(プライシング)は初めから値段の決まっている保険事業者にとって何よりも厄介なもの。
だからこそここには向き合う時間と、支援してくれる人の存在も必要だと感じています。
しかし、ここも始めてしまえばなんのその。
思い描いていた不安は大したものではなく、気づけばその壁はまるでないものになっていたのです。
おそらく医療・介護事業者は保険外事業に対して、苦手意識があると思うかもしれませんが、
その実は、思っているよりも大したことではないのかもしれませんね。
”介護事業者が保険外事業を行う可能性”
弊社の場合、デイサービスのフロアを長方形フラットに残すことでスタジオとして機能させています。
デイサービスは日中は動きますが、夜間は利用者がいません。(ショートステイがない場合)
その場所を活用することで、大きなスペースを有効に二次利用することができるのです。
保険事業で指定申請を通す場合、指定時間内での他事業の展開はできません。
これは保険事業者に課せられたルールです。
ただこと時間外に関しては、保険外事業への利用を推進する方向の動きになっているのです。
弊社の事業に関してももちろん、介護保険課も応援してくださる前向きな返答でした^^
知らず知らずに自分で規定した枠を越えることで見える新たな景色もある!と、今は確実に思います。

”最後に”
昨日、ダンスの終わりに私のインスタグラムの投稿に対して保護者の方からDMをいただきました。
それは場所に対する評価や嬉しいお言葉、それに加えて”お手伝いしますよ!”
といった本当に温かなメッセージでした。
株式会社familinkは地域に密着した会社です。そんな会社の代表を務める私にとって、何より嬉しい内容でした。
これからも変わらず、保険内外問わず地域で求めていただける会社であり続けられるよう精進してきたいと思います。
金児
