まいど、金児です。
昨日はROOPのお披露目、信愛学院大学様での基調講演、ここ数年で一番いろんなことが重なった1日で、非常に大変でしたが無事に何事も起こらず終えることができました。皆様ありがとうございました。
さて今日は基調講演で一体私がどんな話をしたのか、気になる方がいると思いますので(いるのか?)掻い摘んだスライドとともに全編公開したいと思います。ぜひ見ていただけたら嬉しいです。
冒頭
会のスタートは当たり前ながら自己紹介から始まります。(うちのスタッフがいることで緊張感は少し緩和。ありがとー!)
私の略歴紹介の時点で病院の悲しいリアルがバレてしまったw
会場が少しざわついた中でのスタート。この辺はアドリブで話すので、正直どれくらいどんな話をしたかは忘れました。
こうやって2018年からの会社変遷を見ると、着実にステップアップしてますねー。ここに記載ありますが、やはり美容事業のスタートは会社の大きな転機になりました。
後に語りましたが、”あったらいいな”を形にすることは非常に大変。
お話の軸
今回のテーマが
”専門職と住民がコラボレーションするまちのプロデュース”
ということもあり、現在進行形であるROOPプロジェクトと、クラウドファンディング(ROOPクラファンは2024年11月30日の24時をもって終了)の進行と取り組みにつながるようにお話を進めました。
このシナリオで喋ろうと思ったのは、当日の朝w
なんかだーっと話す内容が降りてきた。
いつも講演前は何回も一人でぶつぶつシュミレーションするんですが、今回はシナリオの大枠を当日変えました。準備不足とも言える。
本当に伝えたかったこと
基調講演ということでここの構成は非常に迷いました。うちのスタッフに向けて話すなら、もう一歩リアルに踏み込んだ内容がいいかなと思いますが、どんな人が聞いてくださるかもわからない状況でしたので、できるだけ一般論に寄せつつ、私が感じた介護業界への違和感と前に進む戦略や方針をもとに組み立てました。
あと、最近の自分の会社のスタッフみんなを見てて、本当に良い会社になったなーと感じます。
だからこそ
「こんなええ会社ありまっせ!」
これは、参加者みんなに伝えたいという意味で掴みのネタであり本心なのです。
そんな中でどんな人にも介護の世界で生き生き働ける可能性があること、やりがいをもってお仕事ができること、何よりも人のためになれる仕事はとっても素晴らしいことだよ。
こんなことをメッセージとして盛り込みました。
介護事業所の総数は年々増えており、鶴見区城東区の総数はこんなにもあるんですね。(wamnetで拾い集めました)
フロアの皆さんに手を挙げてもらいまして、およそ100施設くらいかなーと思っている方が多かったですが、実はその3倍。コンビニの10倍もあることになります。
ではではその中で、活動の実態がわかる会社はどれくらいあるのでしょうか?
”突然降りかかる厄介ごとからの脱却”
この言葉は、私の友人の介護クリエイター横木淳平氏がよく使う言葉をサンプリングしてます。これを可能にするには、介護そのもののイメージを変えないといけないと思うのです。
街に当たり前にある事業、街に溶け込んだ事業に介護を昇華させること。
介護事業を始めるとき、リハビリ特化デイサービスを選択したのはもちろんそれだけが要因ではない(お金も借りれないしね)けど、大きな方向性に変化はありません。
そんなことを解決しようと始めたデイサービス。ありがたくも利用者さんは増え、外部活動でもたくさん呼んでいただけたしデイサービスとしては繁盛しましたが、開けた事業所にはならなかったんですよね。
この経験を踏まえた次の目標を定めた。何事もトライアンドエラー。
そこで満足せず常に次を考えて進みます。
進む課題を①、②、③と三つのポイントにまとめてます。
コロナで変えた会社の進む方向性
コロナパンデミックは会社の方向性を大きく変えたきっかけになりました。
デイサービスの稼働率が下がり、訪問サービスに行った時は先が全く見えなくて怖くてたまらなかった。講演では話しませんでしたけど、この時会社のブログがバズったのはいい経験でした。(転んでもただでは起き上がらないw)
訪問サービスに切り替えた事業者がそもそも絶望的に少なくて、レセは大混乱したけど全国のデイサービスから電話やメッセージで問い合わせをいただいたのも良い経験。
私は社会の変遷と、会社の方向性のベクトルを合わせること、これを非常に大切にしています。
よく「やりたいことやった方がいいよ!」みたいな風潮がありますが、私は医療・介護という業界であれサービスは求めてくれる人ありきだと思っています。
老人ホーム紹介のビジネスモデルを考え始めた時、保険外事業を展開する方向性を模索し始める。
専門職と地域住民との接点、関わりしろをデザイン
コロナ禍に取り組んだつるみトキメキMAPは私の価値観を大きく育てる出来事でした。
始まりは「ただただ地域にとって力になりたい」という思いからでしたが、この過程でたくさんの仲間・繋がりができ、一気に鶴見区のことが大好きになりました。
そして結果的に、資格を持つ人も持たない人も合わせて3名の方がfamilinkに入社することになります。
採用につながることは活動時点では想定しておらず、非常に驚いた出来事でした。(ちなみにこの3名は今でも会社内で活躍してくれています。)
地域でお仕事をすること、つながりを大切にすることの価値・可能性を感じた私にとって大きな出来事でした。
トキメキMAPに私の社用携帯を堂々と載せていることで、街のおばぁから
「あんたええことやってんな!」
と電話がかかってくるみたいなことも時々おきて、街で生きていること、そばにいることを実感できて嬉しい気持ちになります。
本格的な保険外事業への参入と採用戦略
つるみトキメキMAPで実践した地域の実情を知ることから、入社してくれる人が増えたこともあり無資格者でも入社できるような採用スキームとキャリアアップモデルを構築していきます。
この視点・視野は美容事業への参画で一気に広がりました。
スライド中にある”思いと戦略は両輪で”という言葉は株式会社インクルージョンの藤田社長の受け売りです。
いろんなところで使いすぎてもはや自分の言葉のようにしています(藤田社長許してね)
社内で様々なタスクを掛け持ちする働き方は、保険内・外問わずチャレンジするfamilinkらしい取り組みと言われます。今ではたくさんのスタッフが二刀流・三刀流とマルチタスクをこなしているのはとっても誇らしい。
”色々やらないといけないのではなくやれる可能性があること”ここに価値があると思っています。
この話の後ろにブランディング・採用戦略・familinkの採用状況についても話しましたが、ここはシークレットとしておきますw
美容事業の始まりと資格の取得支援、これらをするようになり一気に無資格者の関わりしろができました。こうやって働くモデルが増えることは、familinkの未来への可能性につながると確信しています。
全ての人が関われる”場所”を作る
最終章は冒頭で話を振ったROOPへの思い。
介護事業で出会ったたくさんの地域で暮らすお年寄りの皆さん、介護事業者、つるみトキメキMAPで出会った何かしたいけど踏み出せない人、鶴見区に明るさを与える子供達、全ての人のニーズに応えられる場所を作ることを考えた今までの集大成的事業のような位置付けです。
鶴見区政委員にも立候補、鶴見区内の動きや思いを知ったことも大きかったです。
社会(行政)だけでなく、この街の進む方向性と合致することがみんなに応援していただく肝だと思っています。
ROOPのクラファンは11月30日をもって終わってしまったけど、支援をしてくれた皆さんが今後さらに繋がり、ワークショップを行ったり、勉強会をしてくれることでさらに活気を産んでくれることを夢見ています。
最後に
私は何かめんどくさいことや、腰がおもいことを始める時にこう思うのです。
「どうせやるなら本気でやるか」
仕事とはそうなものだと思ってます。人が生きていく上でやらないといけないこと。
そう考えれば、やらないといけないことが人に感謝される我々医療・介護職は恵まれているとも言えると思うんです。
だからどうせやるなら魂燃やして仕事しようぜ!
今日の話を聞いてくださった方、このブログを読んでくださった方へ
我々には私の会社のようにチャレンジをできることや、目に見えないとんでもない可能性があることに少しでもワクワクする気持ちが生まれていたら嬉しいです。
大阪信愛学院大学の阪上先生はじめ皆様
貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。
株式会社familink 金児大地